二代目千刃の命で作られた【五刃将】の内の一振り。当時の金流最高の陰陽刀工・義威による陰陽刀。金流然とした使用者の技術を強く反映する、扱いやすいが真価を発揮させるのが難しい刀。退魔刀ではないが、退魔の力と相性が良く、術をまとわせることで対妖戦闘に絶大な強さを発揮する。
　五刃将きっての知性派。作り手のインテリな性格が強く反映された結果、まず頭で考える冷静な性格となった。しかし、作り手の自信家な性格も受け継いでいるため、冷静に油断するやや残念な一面も。ただそれは、上司がいると自動的に矯正される。
　五刃将内では指揮官を務めている――ものの、やや自惚れ屋なところがあるため、割破と富熔からは「フォローしてやらないと」と生暖かい目で見られている。因みに当人はそれに気づいていない。

　二代目千刃の命で作られた【五刃将】の内の一振り。当時の土流最高の陰陽刀工・泰横による陰陽刀。端から【検非違使】とするための刀剣として制作されたため、まともな人間では扱うことのできない大きさを持つ。それ故のの強靭さと破壊力がウリ――だが、陰陽刀としての性能はおまけ程度。
　刀剣の付喪神だが、格闘技に精通する武道家としての一面も持つ。場合によっては自分（刀）を手放し、無手で敵に殴りにかかるという、「本分忘れてない？」と思ってしまうような行動にでることも。
　肝の据わった性格から、五刃将の影のリーダーとなっている。叡閃を立てつつ、焼仇の手綱を握る人格者――だが、酒好きで、酔っぱらうとダメオヤジになるのが玉に瑕。

　二代目千刃の命で作られた【五刃将】の内の一振り。当時の木流最高の陰陽刀工・敏則による退魔刀。二刀一対の形態をとっており、二振り揃って初めて真価を発揮する。ただ、退魔刀であるため。妖相手なら一振りでもそれなりには戦える。
　二振り揃って「旬才敏則」であるため、二振りそれぞれが付喪神化することはない。しかし「なんか格好がつかん」という千刃の妻・千諭の一存によって、隼の姿をした式神を付与されている。これを旬才は【タケノコ】と名付けて相棒としている。因みに、一振りが欠けると、片目と片腕を失う。
　五刃将においては弟刀二号として可愛がられている――ようで、知性派組からは体よく使いっ走られている。それを微妙に不満に思っており、五刃将離脱を密かに目論んでいる――ものの、そこまで居心地が悪くないため云百年と決行されず、また今後も実行に移されることはなさそう。

　二代目千刃の命で作られた【五刃将】の内の一振り。当時の水流最高の陰陽刀工・清唯による陰陽薙刀。水流らしく陰陽術との親和性が高く、特に水気との相性がいい。しかしそれ故に武器としての純粋な性能は底辺。
　潤神の子神【診露】を宿す後天的神武。純度の高い清水の生成に長け、それを用いた金属の熔解・腐食を得意とし、対刀剣（金属）に絶大なる強さを誇っている。ただ、気力をまとった刀剣に関しては、気力の属性や密度によっては無効化されることもある。
　五刃将においては参謀として作戦を立てる役目を負っている。頭はキレるものの、作り手から受け継いだ陰湿なオタクっ気にからコミュニケーション能力に難があるため、作戦指揮はすべて叡閃に投げている。
　【検非違使】に籍を置いているが、潤神一派の一員でもある。姉属性に萌える「姉」限定のＭ男であるため、姉属性持ちの神器たちには絶対服従の意を示す。しかし、野郎にはとことん興味がないため、顔を合わせる度に「誰？」と首をかしげる。