てんがまる
天駕丸
種類:大太刀
刀派:北上
吾は【北上頭】の天駕丸。北上派の祖たる虎久の最高傑作と呼ばれている。
人の戦にて揮われることはなかったが、心皇に渡って以来、多くの妖や神と戦ってきた。それ故、「天駕」などという大層な名を付けられてな。…まったく、ただの鉄に過ぎた名をつけてくれる…。
生存
打撃
統率
機動
衝力
範囲
必殺
偵察
隠蔽
広
▼詳細設定
平安時代に活躍した影の名刀工・北上虎久の最高傑作であり、【北上頭】と称される北上派の中で最も優れた刀剣。
初代心皇当主が隠居すると聞き、虎久が心皇当主への恩義と、心皇の未来を思って作り上げた刀。心皇に贈られ、初代・千刃に与えられた後、彼の愛刀として多くの妖や神と刃を交え、勝利を掴んできた。その業績から【春呼剣】から【天駕丸】に名を改められている。
現在は付喪神となり、妖世界で悪行を働くモノを取り締まる【千刃衆】の長として、部下を育てながら妖世界の治安維持に尽力している。
おにくいひさぢ
鬼喰久地
種類:打刀
刀派:北上
俺は鬼喰久地。北上久地という刀工によって打たれた刀だ。
「鬼喰」なんて大層な名が付いているが、鬼を斬ったためしはないんだ。…実のところ、俺に箔をつけるためにつけられただけでね。鬼とはなんの所縁もない刀剣なんだ。
――でも、「剣豪の愛した刀」ってことは本当だよ?
生存
打撃
統率
機動
衝力
範囲
必殺
偵察
隠蔽
狭
▼詳細設定
北上久地が打った刀。確かな腕を持っているのに、実力以下の評価を久地が受けていることに不満を感じた妻の一計によって「鬼喰」の名を与えられ、それによって剣豪に愛されることになった刀。因みに、自身の命名エピソードに後ろめたさのようなものを覚えている。
「明治の刀狩り」で心皇家に移った際に付喪神となり、妖世界で剣術の指導者となっている。そして時々、心皇家や【千刃衆】に出前授業などもしている。…余談だが、中ボスくらいの鬼だったらおそらく斬れる。
かこのつめ
火虎ノ爪
種類:脇差
刀派:北上
火虎ノ爪、戦国時代に北上仏久が打った刀。
氷虎ノ牙と二刀一対の兄弟剣。…一応、火虎が兄。……小さいけど…。
生存
打撃
統率
機動
衝力
範囲
必殺
偵察
隠蔽
26
25
26
40
26
狭
48
47
44
▼詳細設定
戦国時代に活躍した刀工・北上仏久が打った二刀一対の兄弟刀の兄脇差。所謂ところの忍刀に近い形状を持ち、諜報・暗殺に向く形状をしている。伊達政宗に仕えた忍が使用していた刀だが、その記録は使い手の記録と共に伊達家にはほとんど残っていない。そして、現在火虎を「所持」している心皇家にも、この主についての記録はおよそ残っていない。
秘匿された「主」は――タイムスリップした後の長永家〜代目当主。彼女が元の時代に帰る際に心皇に預けられ、それから百年後に付喪神として目覚め、同派のよしみで【千刃衆】に所属している。更にそれから数百年後、〜代目が正式に当主となり、武器商として裏世界で活動するにあたり、「とりあえず」の得物として召集される。実際に得物として使用されることは多くなかったが、絶対の信頼を置く部下として、終わりの時まで傍にあり続けた。
虎の名を冠しながら、主大好きなやや犬っぽいところがある。主が一番好きすぎて、主に近づく存在はとりあえず睨む悪癖がある。しかし当人は「忠誠心の高さの表れ」と言ってマイナスではないと主張する。
現在は、弟・氷虎と共に【千刃衆】で諜報や暗殺といった仕事を請け負っている。
ひょうこのきば
氷虎ノ牙
種類:脇差
刀派:北上
俺は氷虎ノ牙。北上仏久が打った大脇差だ。
火虎とは二刀一対の兄弟剣で、火虎が兄貴だ。…俺の方が図体デカいけど…。
…火虎、何気にこのこと気にしてるから間違えないでくれよ?
生存
打撃
統率
機動
衝力
範囲
必殺
偵察
隠蔽
36
30
32
30
32
狭
43
43
38
▼詳細設定
数多くの名刀を残した北上仏久が打った二刀一対の兄弟刀の弟脇差。大脇差に分類される大きさで、戦場での白兵戦にもそれなりに対応できる大きさとなっている。伊達家のとある忍が所持していた刀で、多くの戦場で兄・火虎と共に伊達家を害するものを屠ってきた。主と共に伊達家を離れた後、預けられる形で心皇家に所在を移している。
どこにも記録が残っていない「主」は――タイムスリップした後の長永家〜当主。彼女が元の時間へ帰る際に心皇家に預けられ、その後時間の経過によって付喪神として目覚め、同派のよしみで【千刃衆】の所属となっている。それから更に時を経て主と時間が重なり、彼女が正式に長永家当主に就く際に、「とりあえず」の得物として再度彼女の手に戻り――腹心の部下として火虎と共に彼女の傍にあり続けた。
火虎と同様、主を一番としている――が、火虎とは違い、「主と自分」が最優先ではなく、あくまで「主」だけが優先される。主の利を考慮しているため、「他人」にも愛想がいい。ただ、敵と認識した相手には火虎よりもずっと容赦がない。
現在は兄・火虎と共に【千刃衆】の隠密隊の一員として、諜報などの任務についている。
めぐりもりのやいば
廻守ノ刃
種類:短刀(刺刀)
刀派:北上
生存
打撃
統率
機動
衝力
範囲
必殺
偵察
隠蔽
狭
▼詳細設定
平安時代の刀工である北上虎久が晩年に制作した刀剣。北上家及び、それに連なる一族を見守って欲しい――という願いを鍛神に届けるために制作され、鍛神へ奉納された。それから数百年は北上家の家守刀として北上家に大切にされてきたが、ある時から鍛神の命で千刃衆に所属し、兄である天駕丸の補佐官となっている。
実戦で使われることを前提とはしていないものの、武器として優れた性能を持つ。刺刀と呼ばれる短刀の一種とされているものの、小脇差程度の大きさをしている。
お守り扱いであったため実戦経験がなく、また千刃衆に所属してからも組織運営(主に経理)を担当していたため、刀剣の付喪神だが戦闘能力は低い。――ただし、「鍛えれば伸びる」との声が多数。
千刃衆の裏方の頂点に立っており、金銭の一切を管理している――が、妖からの寄付金と心皇からの補助金で成り立っている組織のため、常に資金繰りに頭を悩ませている。そして云百年とそんな生活を続けた結果、節制第一の倹約家となり――口煩い小姑みたいな存在になっていた。