ばんとうもりおとひさ
番頭守乙久
種類:打刀
刀派:北上
私は番頭守乙久。江戸崎家に伝わる刀剣の一つで、準当主の証として多くの当主様にお仕えしてまいりました。現在は付喪神が営む遊興邸【幽雅亭】で番頭をしております。
裏方仕事が長いので、戦線に出るよりも、後方支援という形での方が、皆さんのお役に立てるかと思います。…でも、戦いが不得手というわけではありませんから、必要とあらば遠慮なく申し付けてください。
【
戦闘装束
】 【
内番
】
生存
打撃
統率
機動
衝力
範囲
必殺
偵察
隠蔽
狭
▼詳細設定
江戸崎に伝わる準当主の証。羅龍ノ神子姫が当主を主と認めなかった場合に、当主の証として使用された。――が、一般的には番頭守が当主の証と思われていた。
象徴としての印象が強いが、刀としての品質は一級品。扱いやすく、強靭――だが、真の強者の才能は引き出しきれない。ただ、基本的に番頭守が真の強者の手に収まることはないため、まったく問題ない。
ある時から心皇の手によって犬の姿を模した式神を宿している。人語を理解するものの、高い知能は特別備えていない。しかし非常に高い危機感知能力を持つ。因みに、性別はオスで、名前は【秋之助】。
刀に対する規制が厳しくなってからは、多くの武器たちと共に妖世界に降りている。そしておよそ上司である羅龍に代わって屋敷に住まう付喪神たちを仕切っている。
ぶらいおとひさ
無頼乙久
種類:脇差
刀派:北上
生存
打撃
統率
機動
衝力
範囲
必殺
偵察
隠蔽
28
27
27
37
30
狭
53
34
34
▼詳細設定
番頭守の相棒として共に打たれた脇差。次期当主(若頭)が決まるまでは当主が帯刀し、次期当主が決まるとその証として無頼が与えられた。そのため、兄弟間で無頼の奪い合いがあったとかなかったとか。
番頭守と違い、やや扱い難いところがある。しかし、才能のある人間が使えば、番頭よりも切れ味は鋭い。
兄である番頭守を誰よりも信頼し、慕っている。逆に兄を振り回す羅龍にはあまりいい印象を持っていないため敬遠している。そのため馬護との相性が悪く、顔を合わせれば「ウチの兄(姉)の方が凄い!」と言い合いをしている。
しゅうほうのつるぎ
秋豊剣
種類:太刀
刀派:北上
生存
打撃
統率
機動
衝力
範囲
必殺
偵察
隠蔽
狭
▼詳細設定
北上虎久が打った太刀。武器の神である武神に気に入られ、子神を託された後天的神剣。しかし、早い段階で神剣となったため、派手なエピソードが全くない。
切れ味、強度共に一級品だが、剣士としての実力は下。ただそれは主を持たず、戦いの中で振るわれたことがないからで、才能はある。たぶん。影で努力はしているが、独学で色々やったため、変な癖がついてしまい、下の実力になっている。
兄である天駕丸に対して異常なほど対抗心を燃やしている。が、色々と全く敵わない。未来永劫、この力の差が覆ることはない――と、本人もわかっているが、神剣としてのプライドが許さないらしく、顔を合わせれば吠えかかっている。
武神より預けられた子神に【みのり】と名付け、妹のように接している。因みにこれは「気兼ねしない関係で付き合いたい」というみのりからの要求によるもの。はじめは戸惑っていたが、数百年で地になった。因みに、みのり単体の戦闘能力は非常に高く、秋豊剣が自身を振るうよりみのりが使った方が遙かに有能。
びゃくがのかみおとひさ
百刀守乙久
種類:太刀
刀派:北上
生存
打撃
統率
機動
衝力
範囲
必殺
偵察
隠蔽
狭
▼詳細設定
北上乙久が心皇からの依頼で打った太刀。千刃衆の幹部として、天駕丸を補佐する存在とするため――という非常に特殊な制作経緯の持ち主。制作された後は心皇の陰陽剣士が使用し、その約百年後に付喪神として目覚めると、当初の予定通りに千刃衆の所属となった。
後世においては、乙久の最高傑作と称されており、刀として高い性能と芸術性を兼ね備えている。因みに、乙久当人としては無頼乙久が最高傑作らしい。百年近く手練れの陰陽剣士たちに使用されてきたため、剣士としての実力も高い。また、「千刃衆のために」作られた刀であるため、千刃衆の一員であるという自覚が強く、誠実かつ勤勉。――が、それ故に視野が狭いという欠点も。
千刃衆の頭領である天駕丸の補佐官として、組織運営に携わっている。後人教育に力を注いでいる天駕丸に代わり、千刃衆の指揮系統を取り仕切っているが、当人も自覚しているが、仲間の支えがあって初めて成立している。それでも「象徴としては適任なのよねー」との結論から、「天駕丸の右腕」として仲間たちを指揮している。
わかたかまる
若鷹丸
種類:太刀
刀派:北上
生存
打撃
統率
機動
衝力
範囲
必殺
偵察
隠蔽
狭
▼詳細設定
北上虎久の娘であり、短刀作りの名手であった雛子が打った唯一の太刀。初期の作品であったこともあり、その品質は下の兄弟たちには遠く及ばない。しかし、強靭であったため、折れることなく長きに亘って戦いに用いられて結果、名刀と数えられるようになった。
武器としての性能はそれなりなものの、試作に近い作品であったこともあり、美術品としての価値は低い。しかし、作り手である雛子にとってターニングポイントとなった刀であるため、彼女からはとても大切に思われていた。そのことから売りに出されることはなく、雛子の夫が帯刀し、その後は子供たちに受け継がれていった。
検非違使結成時に、幹部候補として名が挙がっていたが、先に天駕丸が千刃衆へ引き抜いたため、検非違使となることはなかった。千刃衆に所属してからは、華戸神社の警備主任を数百年任されていたが、七武刃の結成を機に妖世界へ降り、百刀守をフォローする形で現場に立っている。
優れた弟妹を持つものの、作り手から大事にされていたため、自分の出自うんぬんなどに対するコンプレックスはおよそなく、弟妹たちの出来の良さを誇らしく思い、優しく見守り――ながらも、ワガママな彼らの首根っこを掴んでしっかりとたしなめるよいお兄ちゃん。