安土桃山時代に腕を振るった刀工・北上正久が打った刀。四神をモチーフにした「四季ノ鳴」と呼ばれるシリーズの刀で、白虎をモチーフとしている。
　単品としては「よくできている」程度の評価だが、四振り全てが揃うと「素晴らしい」と評価が改められる。ただ、その評価は美術品としての評価。武器としての性能は、中の上程度。四振りの中では扱い易さが特徴。
　シリーズの四振りが揃ったところで、早々に武器の神である武神に献上（強奪）された。そのため、長らく主を持ったことがなかったが、白虎ノ神の神子の刀として彼の傍にいたこともあった。
　軟派で軽薄な態度をとるが、その本質は絆を重んじる義理堅い性格の持ち主。ただ、ツンデレの気がある模様。青龍をモチーフとした青葉正久とはそりが合わず基本的には仲は悪いが、戦いにおける連携は阿吽の呼吸。

　安土桃山時代に腕を振るった刀工・北上正久が打った刀。四神をモチーフにした「四季ノ鳴」と呼ばれるシリーズの刀で、朱雀をモチーフとしている。
　美術品としての評価は、単品でも高く、北上派の中で見ても圧倒的に高い。一応、実戦投入を仮定して作られているが、武器としての性能はやや低い。
　シリーズの四振りが揃ったところで、早々に武器の神である武神に献上（強奪）された。そのため、人の手に収まることはなく、主を持ったことがない。
　その美しい容姿から、他人にかしずかれること、世話されることがが当たり前になっているワガママダメ刀。挙句、主を持ったことがないという経歴から、他人に使われることを嫌う。死ぬほど扱いが面倒くさいため、封印されている。

　安土桃山時代に腕を振るった刀工・北上正久が打った刀。四神をモチーフにした「四季ノ鳴」と呼ばれるシリーズの刀で、玄武をモチーフとしている。
　単品としては「普通」の評価だが、四振り全てが揃うと「素晴らしい」と評価が改められる。ただ、その評価は美術品としての評価。武器としての性能は、上の下の下で、悪くはない。四振りの中では堅固さが売りで、叩っきると言う言葉がよく似合う。
　シリーズの四振りが揃ったところで、早々に武器の神である武神に献上（強奪）された。しかし、玄武をモチーフとしたところから「家守刀として家に置きたい」と北上家から返却を求められる。それに武神はすぐには応じなかったものの、昼長正久を封印した折に返却している。あくまで家守刀であるため、人に振るわれたことはなく、主を持ったことは厳密にはない。
　落ち着きのある冷静な性格――だが、影が薄い。ザ・縁の下の力持ちで、他者のサポートを好み、得意とする。しかし、保守的な思考の持ち主であるため、先進的な改革には助言等をしない。ただ、否定もしない。

　北上正久が「四季ノ鳴」シリーズのあとに打った太刀。そもそもは四皇をモチーフとした「四季ノ応」と呼ばれるシリーズの一振り目として、麒麟をイメージして打たれたものの、輝稲でとん挫したため、シリーズものだが一振りしか存在しない。
　正久にとって「失敗作」ではあるが、同時に最高傑作でもあり、武器としても美術品としても高い性能・価値を有している。北上派の中で見てもその性能は高水準だが、少々使い手を選ぶのが珠に瑕。
　麒麟をモチーフとしたために買い手どころか貰い手すら見つからず、最終的に獣神を祀る華戸神社に奉納された。だがあくまで扱いは「宝物」なので、神剣では全くない。
　謙虚だが、自分の実力に絶対の自信を持つ自信家。「自分は失敗作だ」とよく口にするが、大概は嫌味。ただ、見下すというよりも、発破をかけているという意味の方が強い。麒麟の名に並々ならぬ畏れを抱いているため、その名を汚さないよう自分を常に鍛えている。