今更かつ、割とどうでもいい話だけれど、私は芸能界において、表側の人間ではない。 ――しかし、そんな理屈以上に私の
「ぁあ……!ぁ……っ………ぅぁ゛あああぁぁぁぁ…………!!」
頭を使うことが多いせい――なのか、 もし、和菓子と洋菓子のカロリーがほぼほぼイコールだったなら――
「糖質と脂質の塊…!しかして人を堕落へと誘う罪深き魔性…!!」
糖質も脂質も、人間が生きていくために必要な栄養――ではあるけれど、必要を超えればそれは当然のように害となる。 過ぎたるは及ばざるが如し――と言うように、
「…いらねーんだな?」
とても、酷なことを訊かれた――が、彼の そう、それは私の無礼に対する当然の
「食べたい……!!」 「………なら食えばいいだろ」 「! それ
賢いはずのレオナさんが、とんでもなくどアホウなことを言って寄越すので――思わず、吼えた。 ――だって!食べたいからね!モストロラウンジの!ケーキ!!
「…たかだかケーキでどうにかなるモンでもねえだろ――…寧ろお前の場合、もっとつけるべきだろ?肉を」 「あ゛!?」
なんぞ、物凄く失礼な事――のようで、 一応申し上げておくと、私は生まれてこの方、 私の身長で、これ以上の
「くっ… 「テメェの好みは聞いてねぇ」 「それもそうですが?!」 「………――…リュグズュール、一度落ち着こう…」
…不意に後ろからかったのは、困惑と諦めが混じった リドルくんには申し訳ないことをした――が、だからこそレオナさんはイイ性格していると思う。
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冷静になって考えてみれば、そもそもが不自然だった。 パンプキンパイのお裾分け――それが「目的」であったなら、 そして、レオナさんについてはなおさらに――不自然だった。自発的に、であれば。 リドルくんがわざわざ
「……………」
パレードを成功させるため、日々できることの最善を尽くし、作り上げることのできる最良に向かって日々を重ねている―― …ただだからといって、ユウさんが私の近況を知らない――…ということはないだろう。
「(…避けてたわけでも、引きこもってたわけでもないし、忘れてたってワケでもないけど――)」
学生であるユウさんと、 ――だとしても、これまでは朝食か夕食のどちらかだけだったとしても、毎日一緒に取っていたのだけれど――
「(………でも、…こーゆーこと、なんだよなぁ――…私の
自分の ……こう言ってしまうと、酷く無責任で、都合のいい考え方だ――とは思う。でも、私たちはきっとこれでよかったのだ。
「…お互い、パーソナル――…っていうより 「……まぁ…キミの場合は別の事情が複雑だから……」 「――かといって、話したくなかったわけでもなく、ユウさんの 「 「ちっ、違いますよっ――………ぃ、いや…ある意味でその通りなんですけど……」
ユウさんの家庭環境に興味が無かった――…それは、事実は事実だろう。
「――…結局、人の面倒を見るの…向いてないんですかね、私……」 「「…………」」
自分が、極めて身勝手で利己的な存在だということは理解している。 1から10まで全てを世話することが、正しい世話かと問われれば、
「…確かに、向いてねえな」 「!」 「ハッ、なんだ?『そんなこと』とでもフォローしてもらえると思ったか?」 「…………………ぇ…いや……ま、さか…こんな、はっきり、と……面と向かって、断言されるとは……思っておらず………」 「…そりゃ、そうだろうな――適性が、ないワケじゃあねえ」 「………ハん?」
向いてない――と言っておきながら、適性が無いわけでは――と自身の見解をひっくり返すようなことを言うレオナさん。 答えを出すことを諦めた
「……テメェに適性なり才能なりが無いんなら、ウチの連中の 「ぐ…それ、は……なんて、いうか………」 「…仮に、お前に指導者としての適性なりが無いなら――… 「――………」
酷く、心が苦しい。これは、一体、 まぁ本当に自分で自分が――その甘ったれた
「………穴があったら…入りたい………!!」 「… 「!……!…――………ッ、…!!!」 「…………レオナ先輩……」
私を …変な話、リドルくん――そしてレオナさんも、 …いつもの私であれば、誰であろうと哀れまれようものなら
「!」 「っはぁ〜〜〜〜………殴りたぃー……自分――か、クローリーさんをーぅ」 「………ここに呼びつけて殴りゃいいだろ。…一発なら、クローリーも 「……でも、それで 「…採算、なぁ?…クローリー如きが支払いきれる 「…払いきれないのは大前提――ですけど、かといってマケる義理はないですし?」 「――ハッ、クローリーも難儀なヤツに貸しを作ったモンだな」 「……レオナさんに言われるのはなにか釈然としてないモノがありますが――…まぁその通りで――」 「――その前に!!ボクからっ!離れてくれないかッ?!!」
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■あとがき なぜかまだ続いた夢っぽい件です(笑)否運営委員寮長コンビとのお茶会(?)でした。 双方ともに100%自発的な訪問ではありませんでしたが、レオナさんは35%、リドルくんは60%くらい自分の意思で訪問しております。 夢主もこの二人に関しては(心の底を見たが故に)無警戒なので、かなり頭(自重)のネジが外れやすくなっております(笑) |