松本:ヘイ!皆の衆!おかわりありませんかー!
志季:ないですねぇ〜。
松本:だろうな!
アレン:松本さんが月に一回も来てくれないのが原因ですよ。
松本:いやー、だってさー。
もう服もインテリアも食べ物も大体そろっちゃってるもんだから
コレクター魂が全然燃え上がらなくてモチベーションがねぇ〜。
ディーノ:…お前のこのゲームへのモチーベーションってアイテムのコレクションだったんだな…(苦笑)
銀時:てっきりカオスな人間関係を楽しんでんのかと思ってたわ。
松本:いやー、うん。それも前は楽しんでたんだけどさー。
この島、フラれ神でもいついてんだか――まぁ男女共にフラれるのね。
− アレンに集中する視線 −
松本:まぁ、アレン少年の場合は奪略愛がお好きなようなので松本が毎回止めてるだけなんだけどな!
ディーノ:奪…。
志季:略愛……。
アレン:なんですかその目は!そんなのただの松本さんの言いがかりですよ!
た、たまたま好きなになった人がすでに別の人と付き合っていただけの話で…っ。
松本:それでも諦めないアレン少年のネバーギブアップ精神、松本さん好きよ!
アレン:嬉しくないですよ!
ディーノ:――ところで松本、なんで俺たちを招集したんだ?
松本:ああ、実はですね。この度、【キノコの隠れ家】が10周年という節目の年を迎えましてね?
よっしゃここはこれまでの企画を(おおよそ)おさらいすんべ!ってーことで、
「実録!トモダチコレクション・リターンズ」をやることになりま――
志季:!!?!
ディーノ:ぅお?!
− 物凄いスピードでディーノの後ろに隠れる志季 −
松本:ふっふっふー。お主、アレを恐れておるな…。替え歌大会リターンッズ!!
志季:ヤダヤダヤダヤダー!!もうあんな死ぬほど恥ずかしい思いするのヤダー!!
ディーノ:ぅわっ!し、志季!落ち着けって!
松本:うひゃひゃひゃひゃ…!今回はどんな曲を歌わせてやろうかのぅ…!!
梨亜:やめんかいワレーッ!!
松本:ふげほっ!
つきや:わああぁ―――!!!(泣叫)
− 扉を蹴破り、松本を蹴り飛ばして登場する梨亜 −
(因みに現在地は、つきや自室)
志季:梨亜さん!助けてください!助けてくださいぃいいぃぃ!!!
梨亜:わかってるわよ!私だって二度とやりとーないわっ。あんな企画!
松本:ぐふっ…。…じゃあ、梨亜さんは…やらなくていいですよ……。
梨亜:!
志季:ぇ……あっ…?!ずっ、ずるい!!
松本:ふはははは!松本さんは頭の中が中二な大人なのだよ!!
銀時:いや、それただの中二だろ。
松本:ふっ、甘いなっ。銀さんだけに激甘でございますよ!
中二な大人は無駄に知恵がついてる分、性質が悪いのですよ!!
アレン:…それ、威張って言うことですか?
松本:ノリと勢いだ!――ヤケクソだぁ――ふべす!
− 躊躇なく松本を踏み潰す梨亜 −
梨亜:ハッ、アンタの姑息な取引になんぞ、応じるわけないだろがっ。
志季:りっ、梨亜さん…!
アレン:――でも、志季さんを犠牲にしたら自分が免除される――って取引内容だったらどうしたんですか?
梨亜:……………。(←志季から顔を背ける)
志季:えっ、ちょっ…!?梨亜さん!?
梨亜:まっ、松本が目を覚ます前に海に投げ捨ててくるわ!
− つぶれた松本を引っ掴んで部屋を出て行く梨亜 −
銀時:ありゃ、完全に志季を見捨ててたな。
アレン:でしょうね。――ホント、松本さんがおバカで助かりましたね、志季さん。
志季:た、助かったのかな!?そもそも松本さんがバカじゃなかったらこんなことになってませんよね?!
アレン:……そこ突っ込んじゃ、負けですよ。(怪笑)
志季:(こ、この人、白いのに黒い…!)
ディーノ:…結局、松本のやつ企画のことはなにも話してなかったが……大丈夫なのか?
銀時・アレン:(わー、人間できてるなー)
−それから、数日後−
【まつもと島・海岸】
松本:ぅっ…うう……。巡り巡って水死体になりかけたが……やっぱり水死体は勘弁かな…!
− ずりずりとふやけた体を引きずって砂浜へと上がる松本。
――が、途中で力尽きたのか、動きが止まる −
松本:(ふっ……私を死なせるのは…梨亜嬢と思っていたが……まさか、こんな終わりとは…な……)
− 松本の周りに群がるカモメ −
松本:ふふふ…カモメちゃんたちや…おっちゃんは食ったら――おなか壊すぜぇ…!
――って、あで!あでっ、いて!あたたたた!!なんだお前ら…?!遊んでんの…!
なんだよ?!YOUたちカモメの皮をかぶったカラスかッ?!
− ザックザクと松本を突っつくカモメたち
――ところが、唐突にカモメたちを黒い物体が襲う――! −
松本:ひでぶ!
− が、ヒットしたのは松本だけだった −
???:おーい!大丈夫かー!?
松本:…だいじょばねーですよ…!
− 色々な痛みに耐えながら、声の聞こえた方向へと視線を向ける松本
――すると、そこにいたのは −
松本:い………一級フラグ建築士ー!!
円堂:――へ?
− イナズマイレンブン主人公――円堂守、その人だった −
実録!トモダチコレクション・リターンズ
【 イナズマキャラがやってきた! の巻 】
松本:すまなかったね。
うっかりオープニング(?)からヒートアップしすぎてしまって、君たちの紹介をする暇がなくなってしまって。
澪理:……そんなにかしこまらなくていいですよ。
松本:いや、君の部屋はどうにも気が引き締まってね。
− 現在地・澪理の部屋(FUSUMAスタイル) −
澪理:……はあ…。
松本:ああ、だから――公園に行かないか…!(←シリアスモード持続の限界)
澪理:(だったら最初から普通のインテリアしておけよ…!)
− 公園へ移動 −
松本:っはぁ〜!外の空気は清々しぃ〜〜!!!
梨亜:なっ!松本ぉ!?
千賭:あれ?海の藻屑となって環境汚染してたんじゃなかったの??
ベル:つか、生きてるってことは、梨亜の仕留め損ねじゃん。
梨亜:くっ…!懇親の力でぶん投げたのに…!
松本:思い知ったか!松本さんの悪運の強さを!!
澪理:(どんだけこの人は人望がないんだ…)
松本:しかしまぁ落ち着きたまえよ梨亜お嬢!
今回の実録トモコレのメインはイナズマ軍!お嬢には(たぶん)被害が及ばないぜっ
梨亜:おい、その(たぶん)ってなんだ。
松本:御麟さんが変な方向に暴れたら梨亜お嬢にも被害が及びかねないので。
梨亜:ッ!(←キッと澪理を睨む)
澪理:…とりあえず、梨亜さんをスケープゴートにするようなことはしませんから…。
千賭・ベル:なーんだ。
梨亜:……よし、お前ら――そこになおれぇ!!
− 逃げるベルと千賭を追って梨亜退場 −
松本:梨亜さん、いいように遊ばれとんのー。
澪理:(…やっぱりこの島に円堂や春奈たちを連れてきたくなかった……)
風丸:? 御麟?こんなところで何してるんだ?
澪理:…風丸に士郎くん……。
松本:おお!疾風苦労人と雪原のプレーボーイ!
風丸:いやっ、俺は疾風ディフェンダーで、吹雪は雪原の皇子なんだが!?
松本:うん?だから、疾風ディフェンダー と雪原の皇子 な?
風丸:そうじゃなくて――って!御麟?!この人へのツッコミはお前のしご――って!
−路上ライヴの練習をしている澪理(フルート)と吹雪(ギター)−
風丸:唐突に何してるんだよ!!
吹雪:えー?全然唐突じゃないよ?ボクたち一応、ライヴ控えてるからね。
澪理:有志のストリートライヴとはいえ、ちゃちなものは見せられないもの。練習はしっかりしないと。
風丸:だからって、今この状況で練習はじめるか普通?!
松本:いつ練習するか――今でしょう!
風丸:っ…!タイムリーなネタが丁度よく…!
松本:松本のことは嫌いになっても、澪理さんのことはキャー!
風丸:調子に乗るな!!
松本:がふっ!
− 風丸の(暴力の伴う)突っ込み炸裂! −
吹雪:わー、風丸くんが手を上げるなんて――松本さんのウザさはギネス級だね。
澪理:一人で武方三兄弟に匹敵するウザさというか――腹立たしさよね。
吹雪:――でも、上手に利用できれば楽しいらしいよ?
澪理:…誰よ、そんな恐ろしいこと吹き込んだのは……。
吹雪:もちろん――冬輝さんだよ?
澪理:(強かボーイめ…)
松本:マルさんに叩かれるなんて…――なんて日だッ!!
風丸:こっちのセリフだよ!!
円堂:おっ!元気になったんだ――ん?
−ブレイク組を前に澪理の後ろに引っ込む松本−
澪理:……なに?
松本:だめだ…。だめだよ御麟さん…!
円堂少年がまぶしすぎてサングラス――いや、遮光グラスを通してもまぶしいよ!!
澪理:………いや、うん。その気持ちはわからなくもないけど――(色んなものを)つぶされてこい。
松本:ぎゃー!御麟さんの鬼ー!ある意味、梨亜お嬢よりも鬼じゃー!!
円堂:御麟?松本のやつどうしたんだよ?
−澪理の背からひょっこりと顔を出し、松本の様子を覗き込む円堂−
松本:!!!! まぶっ…!まーぶーしーいー!!アッ――!!
円堂:? まぶしい??
澪理:…放っておいておきなさい。なんかもう…持病みたいなもんだから…。
円堂:え!?松本、病気なのか?!なら病院に連れて行ってやらないと!
豪炎寺:…落ち着け円堂。松本は放っておいても大丈夫だ。
円堂:豪炎寺……。…でも松本のやつ、すっげー苦しそうだぞ…?
−目を押さえながらゴロゴロとのた打ち回る松本−
鬼道:……どれだけ汚れてるんだコイツは…。
澪理:わかってないわね鬼道。松本さんが汚れすぎてるのももちろんだけど――円堂も輝きすぎてるのよ(真顔)
鬼道:…………。
澪理:ホント、円堂は常にどっぴーかんで…。私も何度の目と心を潰されそうになったことか…。
鬼道:…目はともかく、心まで潰されかけたのか。
澪理:ええ――あの持病が発病しかけたのよ。
鬼道:………発病しなくてよかったな。
澪理:う〜ん……でも、ここだとパラレルワールドだし、少しぐらい羽目はずしてもい――
鬼道:よかったな。
澪理:…そうね。
松本:うわー!!主人公 属性怖いよー!!
松本:ふはっ…はぁ…!し、死ぬかと思った…!
ツナ:た、大変だったみたいだね…(苦笑)
松本:おう…。ありゃだめだぁ…円堂さん直視できねぇ…。
夏希:確かに、守くんの笑顔は凄くまぶしいよね(苦笑)
もちろん、いいことではあるけれど。
松本:なに言ってんのなっちゃん。あれはもう武器ですよ、凶器ですよ!
――まぁ今後、彼の笑顔で死に掛けるのは本編の御麟さんだけですけどね。
ツナ:(薄情者だ…!)
冬輝:――にしても、中身のないネタばかりだったね。
松本:がふ!!
ツナ・夏希:…………(苦笑)
松本:ぅく…!し、仕方ないでねぇか…!誰も面白いイベント、起こしてくれないんだもの…!
冬輝:うん。それに関しては否定するつりはないよ?ただ、中身がない ネタだったね、って。
松本:ッ―――!!!
ツナ:ふ、冬輝兄…。それぐらいにしてあげたらどうかな…?
冬輝:…――ふむ、仕方ない。可愛い義弟が言うなら――やめておこうかな?(笑)
松本:…あー…そうか…そうなるのか…。
冬輝:今更過ぎる認識だね。
松本:いや、だってもうそれどころじゃなくてだね?
冬輝:はいはい、その愚痴は前回聞いているからもういいよ。
松本:え?あの時兄さんいなかったじゃないですか!
冬輝:もういいよ(笑顔)
松本:うん!そうだね!
ツナ:(強引に収めた…(汗))
冬輝:――それじゃあ、ネタがないとお嘆きの松本さんに――いいものを見せてあげよう。
−そう言って、松本にコルクボートを手渡す冬輝−
松本:おおっ!なんて素敵な思い出写真!
夏希:い、いつの間に……。
ツナ:…なんか一部、プライベート写真も混じってるような……。
冬輝:まぁまぁ、いいじゃないか。悪いことには使ってないんだから(笑)
ツナ:(これは……使おうと思えば使えるっていうニュアンスだよね……)
夏希:(ツナ、深く突っ込んじゃダメ(笑顔))
松本:あ、じゃあせっかくだからみんなで写真とろうよ!
ツナ:う、うん!いいんじゃないかなっ。
冬輝:そうだね、松本さんがまつもと島に最後にきた日の記念に。
松本:ちゃんとまた来ますよ!!
夏希:(あれ?これは喜ぶべきところなのかな…?)
松本:はいはい、とにもかくにも撮りますよー!はい、チーズ!