松本 : さぁー!あれやこれや色々のオチが付いたところで!早速競技に突入だー!!
第一種目 : 大食い
− ズルッ −
九郎 : いきなり運動系じゃないよ?!
松本 : いや、だからそもそもコレ、運動会じゃないから。あくまで十一番勝負だから。
風丸 : しょ、初っ端からイロモノ競技が出てきたな…(汗)
澪理 : は?大食いなんて全然まともじゃない。
風丸 : ま、まとも…か?
澪理 : だって大盛りの料理をただ食べるだけの競技よ?
コスプレしろとか、歌って踊れとか、脱げとか無茶難題吹っかけられてるわけじゃないじゃない。
風丸 : いや、ちょ、脱っ…?!
澪理 : そういう可能性も十二分に考えられるモノなのよ――
吹雪 : ――ただ、その担当は御麟さんだけどね?(笑顔)
澪理 : くっそ!そうだよ!そうですよ!
でもね士郎くん!士郎くんがこっち寄りってことはそれだけ、
キャラ崩壊のスピード上昇で被害こうむりやすくなるってことなんだからね?!
吹雪 : うん、心配してくれてありがとう御麟さん。
でもボク――霧美姉さんの弟だから(笑顔)(直訳:権力者の庇護下にいるので安心です。)
澪理 : ッ……!!
吹雪 : ――それでも、まったくの無害ではいられないと思うけど、
とりあえず今のところは大変な目には合わないかなーって。
澪理 : …どこから湧いてくるの、その自信。
吹雪 : 自信っていうか――ボク以外にも(イジリ甲斐のある)メンバーがいるから、
霧美姉さんが(わざわざ手近な)ボクで楽しいことはしないかなーって。
澪理 : ご尤もで。
風丸 : な、納得するのか…。
澪理 : 以前までの霧美だったらともかく、
本調子に戻った霧美の愉快犯 っぷりは他の追随を許さないソレだもの。
松本 : ――でも、御麟さんが本調子に戻ったらそれ以上じゃん。
澪理 : まあな!
風丸 : 肯定するのかよ?!
松本 : はい!こちら場所は変わって第一種目【大食い】の会場でーす!
既に選手のスタンバイも終わり、あとは開始の合図を待つだけです!
栗松 : 山…!オム山でヤンス…!
小暮 : か、壁山はともかく……アレ、堵火那さんが食べ切れるのかよ…?
真斗 : ふん、見かけで人を判断するな。
割と勇兄さんは細身だが、引くレベルに食べるぞ――そりゃもう相撲取りレベルに。
小暮 : なっ!マジかよ?!
栗松 : 壁山ー!油断しちゃダメでヤンスよー!頑張って食べきるでヤンスー!
壁山 : お、おうッス!
勇 : ………おかわりはないのか?
壁山・栗松・小暮 : !!!!
蒼介 : …勇兄さん、からかわないでやってください……(汗)
勇 : 一応、緊張をほぐすための冗談だったんだがな。
蒼介 : 勇兄さんの冗談は(表情の変化が微妙すぎて)俺たちにしかわかりませんから。
松本 : そいでは!大食いだけではどーにも役不足な勇兄さんにあわせて競技追加ー!
第二種目 : 学力テスト
栗松 : また運動関係ないでヤンス!
つか、運動と真逆のジャンルがきたでヤンスよ?!
松本 : はっはっはー。地味なネタはさっさと処理するのが松本流よ。
不動 : ――で?その地味なネタの処理要員が俺ってワケかよ?
松本 : じゃあこの和気藹々とした運動会ムードの中、みんなに混じって競技やるのかい?
不動 : やるわけねーだろ。
松本 : だしょ?そんな明王ちゃんの性格を汲んだ上で采配よ――監督殿の。
− 険しい表情でベンチに控えている久遠 −
澪理 : あー…久遠さんも巻き込まれたんだ…。
松本 : 監督やマネージャーも含めてイナズマジャパンだからね!
澪理 : サポートメンバーの一部が対戦相手に――……って……マネージャー!!?!
− ベンチに視線を向ければ当たり前のようにいるマネージャー陣 −
澪理 : うわぁああああ!!!
春奈 : もう!なんで悲鳴なの!
澪理 : だっ、バ、なっ…!こっ、こんな松本さんのアホ企画に春奈たちを巻き込むなんて…!
春奈 : 大丈夫だよ澪理お姉ちゃん!
メイド服着るぐらいなら私たち公式で経験済みだもん!
澪理・鬼道 : …な……なにィー!?
鬼道 : オイ松本!!どういうことだッ!!
松本 : ちょい待て鬼道さん!!ワシじゃないから!ワシ原因じゃないから!!
妹さんも言ったでしょ?!「公式で」って!!
秋 : き、鬼道くん、落ち着いて!松本さんの言う通りなのっ。
私と音無さんと夏未さんは秋葉名戸との試合で、
「マネージャーはメイド服着用がルールだ」って言われてメイド服を公式で着たことがあって…(苦笑)
鬼道 : なん…だと…?!
松本 : いやー、今にしてもあのネタは意味わかんないよねぇ。視聴者のどこをターゲットにしたんだか。
つか、あれがただのギャグでしかなかったなら、それはそれでちょっと凄い心意気だよね。
どこをターゲットにしたのかわかんないけど――稲妻11夢の定番ネタにはなってるんだけどねー。
澪理 : なら何故やらない!私も春奈たちのメイド服姿みたいー!!
松本 : 御麟さんもメイド服着ることになるけどいいの?
澪理 : は?私は監督補佐兼外部アドバイザーですが?
松本 : 監督以外の女子サポーターは皆、メイド服着用です。
澪理 : …………よし、了解したわ。
鬼道 : 了解するのか?!
澪理 : だってメイド服よ?!可愛いマネージャー陣がメイド服着るのよ?!
メイド服着るだけでそんなマネージャーたちの可愛い姿見れるならいくらでも着るわよ!
鬼道 : お前…なぁ……(滝汗)
澪理 : 大体、メイド服は西洋における家政婦の仕事着よ?
そもそも、着て恥ずかしいもんじゃないのよ。
鬼道 : 露出の多いものでもか。
澪理 : それはメイド服ではありません。
それは――メイドカフェのウェイトレスの衣装です。
鬼道 : …………(滝汗)
澪理 : ――って!話ずれた!!とにかく!マネージャー陣を巻き込むなッ!
松本 : えー、じゃあ第6種目のお料理対決が人間ばんえい競馬になるけどよかですか。
澪理 : ぬぐっ…!
松本 : それに、マネージャーっ子たちはお料理対決にしか参加させないよ〜。
これでも松本さん、御麟さんの怒りのツボはしっかと押さえておるつもりよ?
澪理 : ……本当に、春奈たちの色んな意味での安全は保障されてるんでしょうね…。
松本 : 松本さん、自宅っ子以外の女子に対してはものすんごいフェミニストよ!!
澪理 : …そうね(ぐったり)
松本 : さぁて!御麟さんの大暴走でおもきし話が脱線したけれども!競技に戻るぞ!
第一種目「大食い」の対戦カードは、イナズマジャパン・壁山塀吾郎VSクセモノイレブン・堵火那勇!
お題は某デカ盛り料理の達人が作った伝説デカ盛り料理「オム山」!
このオム山を制限時間内にどれだけ食べられるかで勝敗が決します!
夏斗 : 因みに、その達人さんの弟さんはこのオム山を12分24秒で食べきったそうです。
松本 : 更に因みに!この記録はその弟くんだからできた達成できた記録なので、
良い子のみんなは絶対に真似できないから記録更新とか考えないように!!
澪理 : 考えないわよ、誰も。
泰河 : そもそも物理的に無理だろ。
勇 : ……いけるか…?
澪理 : だから!無理だっつってんでしょッ!!
虎丸 : ……勇兄ちゃんって、あんなに冗談言うタイプだったっけ?
幸虎 : …いや、アレは本気 だ(汗)
虎丸 : え。
松本 : はい、そいでもって――
第二種目「学力テスト」の対戦カードはイナズマジャパン・不動明王VSクセモノイレブン・堵火那勇!
お題は国・数・社・理・英の五教科のテストの総合点数!
もちろん、公平のため二人が受けるテストは、当人たちが在籍する学年のテストでーす。
鬼道 : …ん?ちょっと待て、堵火那さんはSPだろう?
松本 : うん。SPだけど、大学生だから。
勇 : 進級してからほとんど通っていないがな。
鬼道 : …俺が心配するのもなんですが、大丈夫なんですか…単位……。
勇 : 授業をサボりたくて休んでいるわけではないし、
足りない分は学力で補っているから問題ない――ギリギリ。
澪理 : ギリギリかよ!
勇 : でも進級の心配はいらん――大学のデータベースハッキングして足りるよう改竄する。
鬼道 : それは犯罪では……(滝汗)
勇 : いや、実技試験だ。
澪理 : ( ツッコミ待ちか…!ツッコミ待ちなのか勇よ…!! )
円堂 : 海慈さん。
海慈 : ん?どしたの守くん。
円堂 : どうして海慈さんたちのチームは、大食いとテスト分担しないの?
海慈 : ああ〜それ?それはね、あれぐらいしないとハンデが足りないんだよ〜。
立向居 : え?ハンデ…ですか?
海慈 : そうだよ〜。
勇、普段から「ああ」だから勘違いされやすいんだけど――ものすんごい天才肌なんだよ?
円堂・立向居 : え゛?
海慈 : それに格闘家だからかなー?食べる量も半端じゃないんだよね〜。
円堂 : え!?堵火那さんって格闘家なの?!
海慈 : あ、もちろんプロじゃないよ?
…でもあれはプロとやりあっても勝てるレベルじゃないかなぁ……。
立向居 : …なにか……あったんですか?
海慈 : あ、うん。キーパーの特訓の一環で、勇のタックル止めてたんだけど、
勇の本気のタックルだけは一度も止められたためしがなくてね〜(笑)
円堂 : キーパーの…。
立向居 : 特訓……。
九郎 : ダメだよアレは!!死ぬよ!死んじゃうよ?!
円堂・立向居 : うわぁああ!?!
九郎 : 海慈兄もなに言ってるの!
勇兄のアレで何回意識とんで生死の境をさまよったと思ってるのさー!
海慈 : いやー、記憶がないもんだからついなー(笑)
九郎 : そりゃそうだよ!意識不明の重態なんだからー!!
松本 : ほいでは両者、準備はよろしいですか!
壁山 : は、はいッス!
勇 : うむ。
不動 : ………。
松本 : 明王ちゃん、返事。
不動 : …ッチ。
松本 : よーし!全員から返事が返ってきたところで――!
全員 : ( 舌打ちを返事と取るのか… )
松本 : 競技、開始――ッ!
パンッ!
松本 : はい、じゃー次の競技行くぞー。
九郎 : ぇええっ!?!実況は?!実況しないの!!?
松本 : あの光景のどこを実況せーと?
− 仲間の声援を受けながらオム山を食べ進める壁山と、
黙々と問題を解き進めている様子の不動――と、食べながら問題を解く勇 −
九郎 : …それ……は………(汗)
松本 : これが早食いとか、早問題回答対決だったらリアルタイム実況の甲斐もあるんだけど、
あくまでこれ、食べた量と解いた問題の正解数だから。
霧美 : ――よーするに、松本さんが楽できる仕様にしたんやね(笑顔)
松本 : わあ!霧美さんが身も蓋もないこと言ったよー(吐血)
霧美 : まぁやけど、事細かに消化しとったら、うちらの拘束時間も伸びるわけやから、
これぐらいのペースで丁度ええんやけどね?
九郎 : 霧美姉さん…(汗)
霧美 : 松本さんが楽する=うちらも楽できる――ってことなんよ。
真斗 : ただ、ネタによってはそれが反比例することもありますけどねッ。(←松本を踏みつけながら)
松本 : あだー!!な、なに?!なんだの突然真斗ちゃん!!
真斗 : 「ちゃん」言うなっ。
まったく、お前のせいで兄様が…っ。
− これまでにないほど青ざめた表情で遠くを見つめている蒼介と、
それを必死に励ましている幸虎と明那。 −
松本 : えー、オム山提供してくださったの師匠の方じゃないんですけど。
真斗 : 厳密そうでなくとも、当主様は当主様だろっ。
霧美 : うーん、でも、お師匠はんうんぬんゆーか――会長サンが一番の原因と違う?
− 真っ黒い笑みを浮かべている気がしないでもない会長サマ。 −
松本・真斗 : あー……。
霧美 : お師匠はんと会長サン比べたら――会長サンの方が意地悪いからねぇ。
九郎 : きっ、きき…!霧美姉さん…っ!?
真斗 : …い、いいんですか…?そんなことを…言って……(滝汗)
霧美 : ふふふ〜、この程度のことで怒るほど、会長サンは器の小さい人違うよ(笑顔)
松本 : ( …なんか、この企画で霧美姉さんにどっかの紫の人が乗り移っていっているような……(汗) )
松本 : さ、さーて!チームのため頑張る選手を応援しつつ!
次の競技――の準備に取り掛かろうか!
綱海 : なんだよ、まだ競技はじまんねーのかよ。
松本 : まぁまぁ、これも滞りなく企画 を進めるために必要なことだからお付き合いくださいな。
綱海 : まぁ、ならいいんだけどよー。
松本 : そいじゃー第六種目の「お料理」対決に出場する方は、
そちらのキッチンスタジアムへ移動してくださーい。
− 唐突に姿を見せるキッチンスタジアム −
綱海 : うおおっ!?!ビックリしたァ!
土方 : なぁ、普通料理は別会場じゃねーのか?衛生とかうんぬん的に。
風丸 : それに、こんなにスペースを使うと後の競技が回らなくなるんじゃ……。
松本 : あ、ここメイン会場だけど、前半ここで運動しないから無問題。
綱海 : なにィ!?まさか前半全部インドア系かよ?!
松本 : まっさかー。そんな詰まんないマネ、松本さんしないよー。
――つか、クセモノイレブンさーん。早よう「お料理」対決の選手選出してくださーい。
澪理 : はいはい、わかってるわよ――ここは幸虎と霧美あたり?
幸虎 : だな。年上の俺たちが運動系競技に出るのはちょっと気が引け――
蒼介 : ――待て…。
幸虎 : ……は?蒼介??
蒼介 : 運動競技におけるハンデうんぬんは松本も準備しているはずだ…。
そこに関しては気兼ねする必要はない――だからここは俺が出る。
幸虎 : いや、だったら余計お前じゃなくて俺が出るべきなんじゃ……(汗)
…大体、蒼介お前料理なんて――
蒼介 : できるから言っている。
幸虎 : ………(汗)
…どうする澪理、なんか引きそうにないぞ…?
澪理 : …なんか…違う意味で嫌な予感がするけど………
蒼介がここまで言うんなら、ここは蒼介に任せるわ。誰か連れて行きたいメンバーはいる?
蒼介 : …朔と……霧美姉さんを。
澪理 : …なんだ、そのお料理というほんわか競技に並ぶ最恐メンツ。
朔 : …真斗兄さん……ではなく、俺…ですか?
蒼介 : ああ、真斗には俺の代わりに競技の方で頑張ってもらいたいんでな。
真斗 : !! お、お任せください兄様!!
全ての競技に全力全霊を注ぎ頑張ります!!
蒼介 : ああ、頼りにしているぞ。
真斗 : はいっ!!
澪理 : ( 単純…(汗) )
松本 : そいではっ、選手が揃ったところで――
「お料理」対決のお題を抽選で決定したいと思いまーす!
ほいでは代表者さんっ、ひーちゃっておくなましー!
松本 : 厳正なる抽選の結果!イナズマジャパンのお題は「お弁当」!
そして、クセモノイレブンのお題は「おもてなし」!
因みに!料理の審査は会長とワシと異次元の美食家のみなさんでーす。
調理の手際も審査対象ですが、やはり料理は愛情!
自軍のお昼ごはんにもなるので、チームの仲間を思って美味しい料理を作ってくださーい!
夏斗 : では、調理開始でーす。
パンッ!
春奈 : 木野先輩!冬花さん!頑張りましょうね!
秋 : ええ!私たちもイナズマジャパンの一員として!
冬花 : はい…!
澪理 : はぁ〜…やっぱり女子のエプロン姿は福眼ね〜。
幸虎 : それに対して蒼介の割烹着姿は…!超…違和感…っ!ぶふっ…!
蒼介 : …………お前が着た日には、アホの給食当番だったろうよ。
幸虎 : あ゛?(怒)
澪理 : 虎丸と一緒に並んでいても違和感なさそうね。
幸虎 : オイ(怒)