「そっか、ホウエンのリーグに挑戦するんだ」
「…うん。兄さんが四天王に会わせてくれたときにあの人たちと戦いたいと思って……」

 

照れくさそうにに答えを返すのは
が目指したいものを見つけてくれたことを喜んでいるようでとても嬉しそうに「うんうん」とうなずいた。
何事にもあまり興味を示さなかった
その彼女が自分からポケモンをパートナーに
ホウエンを回りたいと言ったのを聞いたとき、は驚いたが嬉しかった。
彼女にも「好きなこと」「楽しいこと」ができたということなのだから。

 

 

 

 

 

ってきます!

 

 

 

 

 

「そういえばはコンテストは目指さないのか?」
「シンオウではちょっとだけ…。でも、ホウエンではバトルに集中しようと思う」
「そっか、がコンテストに出たら俺も楽しめたんだけどなぁ」

 

苦笑いして言う
そんなの顔を見ては心の底からに対して申し訳なくなった。
旅の準備などを手伝ってもらったというのに自分は何一つとしてに返してあげることができない。
それをはたまらなく申し訳なく思った。

 

「……ごめんなさい…」
「あっ、が謝ることじゃないって。っていうか、我侭言ってごめんな」
「あ〜らら、くんったら女の子にそんな顔させるなんて罪作りだねェ」
!?」

 

オロオロとしていると、落ち込んだの頭上から聞こえたのは聞きなれた声。
2人が同時に空を見上げると、黒い影がばさりと遮ったかと思うと、人影が降りてきた。

 

〜そんなに悲しい顔しなくていいんだよ。のことなんぞ気にしなくていいの!」

 

突然2人の頭上から現れたのはの肩を抱き、なぐさめるようには言う。
はちょっとだけの言葉にカチンときたが、それよりものフォローの方が先だと考えがいたると、
慌ててフォローの言葉をかけた。

 

「そ、そうだよ。俺のことはいいから自分が楽しめるように頑張れよ!」
「でも……」
「いいんだってば。本人がそう言ってるんだからここは大人しく言うこと聞きなさいって!」

 

ポンッとの頭を叩きは気楽に言う。
するとそれを肯定するように「そうそう!」とが相槌をいれると、
は少し表情を明るくして「うん」と小さくうなずいた。

 

「それじゃ、、いってらっしゃい!」
「変な人には気をつけるんだよ!」
「うんっ…!行ってきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■いいわけ
 金剛石夢主がホウエンに行っちゃったよシリーズ第二弾。
相手はなしですが、強いて言うなら蒼玉夢主(滝汗)
たんに金剛石夢主と蒼玉夢主の会話を書きたかっただけとは口が裂けても言えない!あっ!!