『うわぁ〜凄いところッスねぇ〜』
只今、スイと共に113番道路を探索しています。
キモは炎ポケモンが多いという事で、外に出る事を拒否されて俺とスイだけです。
スイは地面タイプも含まれているせいもあってとてもここが気に入ったようです。
でも、あまりのんびりしている…暇はあるか…
『ソウキ〜もうちょっと遊んでいていッスかぁ〜?』
「……いいよ。遊んで」
たまに、ポケモンにも休日が必要だよな。
スイの火山灰遊びに付き合っていたら、火山灰がたまったので、青いビードロを作ってもらいました。
眠り状態に陥った場合の強い味方です。昔見たことのある、ポケモンの笛というアイテムと同じ効力です。
そして、ポケモンコンテストを一通り見終わったんで、そろそろ、フエンタウンに戻ろうと思うんですが…
「ソライシ博士が変な奴等と一緒に流星の滝に行ったらしいよ」
「ふぅ〜ん…変な奴等って?」
「なんか青っぽい服着てたよ」
………こんな噂を聞いて黙っていられるほど俺って他人を無視できるタイプじゃないんですよ…
青っぽい服を着た…ときたらもう俺の方程式の答えは『アクア団』という風に成り立ちます。
だって…なんだか嫌な予感だけがするんですよ…そう…嫌な予感だけが…
『ソウキ、ここで立止っててもどうしようもないッスよ!とりあえず、行動あるのみっッス!』
『この先からは、俺も出る…最悪の状況にはさせん。とりあえず行動してみろ』
「…そうだな、こんなところで立止ってるわけにいかないよな!よし!行くぞ!」
本当に俺っていい相棒達持ったなぁ…
『ソウキの勘的中ッスね』
『何故こう、コイツは悪い勘ばかり的中させるんだろうな…』
……だから…お前達は俺の事励ますか貶すかのどっちかにしぼってくれよ!!かなり色々ダメージくらうんだよ!!
「ん?なんだ貴様!」
あっ、見つかった…まぁいいや…隠れて少し様子見るだけだったし…
「申し訳ありませんけど、あなた達に名乗る名前はありません」
「なんだとクソ餓鬼!」
「待て!そんな子供などどうでもいい!」
…?この人だけ他の青い連中となにかが違う…威厳があるっていうか…肝が座ってるっていうか…
「君だね?最近我々の邪魔をしている子は…」
「……あなたの仲間と思われる方が色々な人のご迷惑になっていたようなので…少々手荒なマネはさせていただきました」
まぁ、一種の正当防衛だな。だから、訴えられる覚えはない。
「……邪魔な障害物は、早めに排除した方がいいか…」
「やる気でしたら相手になりますが…」
「待てーい!アクア団!!」
?今度はどちらさんですか…
「………マグマ団か…隕石は手に入れた…一旦引こう…少年、今後は我々の活動に首を突っ込まない方が身の為だぞ…」
「………」
青い奴等――アクア団が逃げていく。それを追うようにして赤い奴等――マグマ団が現れた。
「坊主、大丈夫か?」
「ええ、特にバトルはしていませんので…」
「そうか、俺達はマグマ団。あいつ等アクア団を止めるために戦っているものだ。
坊主、これ以上はこの問題に首を突っ込むな。この問題は坊主が思ってる以上に危険な問題だ」
「リーダー!マグマ団を追いましょう!」
「おう、じゃあな坊主」
『……納得いかないようだな、ソウキ』
「そりゃ納得いかないさ…ここまで首を突っ込んでおいてこんな中途半端なところで、手を切れなんてさ…」
中途半端は俺は嫌い。父さんの影響もあってかそれだけは嫌だった。
どんなに時間がかかっても、絶対に途中で投げ出すのは嫌だった。マイペースでも、やり遂げるのが俺の最低限のモットーだ。
『オイラ、ソウキがやりたいんだったらいくらでも付き合うッスよ』
『私もご主人様が仰るなら…私程度がお力になれるかはわかりませんが…』
……泣けてくるな…俺って、こんなに皆に心配してもらってるんだな…
「有難う皆。しばらく俺の我侭に付き合ってくれな!」
主人公 ソウキ
手持ちポケ ヌマクロー・スイ ジュプトル・キモ オオスバメ・ヒキ ラクライ・ライ
コメント なんともクサイ話になってもうた…