『雨はいいッスねぇ〜!』
119番道路は、只今雨が降っています。……只今っていうか、ほぼ毎日降ってるんですが…
お天気研究所の皆さんが頑張って天気を操れるように頑張っているらしいですが…
俺はいまいち賛成できないんだよなぁ〜…まぁ、誰も賛成求めてないけど…
人間の手で気象――自然現象をコントロールしようと考える事自体が間違ってるような気が…。
こんなこと研究所の近くでは口が裂けてもいえないけどね。
『なーにトロトロしてるッスか!さっさと行くッスー!』
『やる気満万ですねリーダー』
『当たり前ッス!オイラこれでも水ポケッスよ!?最近雨に当ってなかったッスからなぁ〜
テンションもいつも以上にあがりやすくなってるッス!』
『でも、無意味に草ポケモンさん達にバトルを挑まないでくださいよ』
三人しかいなくなったうちのパーティーなんですが…このまま、纏まりがないのは不味いと言うことで、
スイをリーダーにして、これから旅をしていく事にしました。
これヨウが聞いたらなんというか…はっきり言って恐いです。
参謀には確り者のヒキがなってくれています。
ライも落ちつきがあるので、テンションの高いスイをいつも落ちつかせています。
う〜ん…バランスのいいメンバーだなぁ〜
『ソウキ、あれはどー見てもアクア団ッスね』
橋の前でまるでそこが自分達のテリトリーであるかの様に立ってるな…。
まったく、また碌でもないこと考えてるな…。
恐らく狙っているのは天気研究所だろうな…前回のこともあるし。
火山の活動を止めるとかいう阿呆な行動をする連中だ。
今回は…ホウエン中を一斉に大雨を降らせるとか言っているのではなかろうか…
海を増やすとか言っていたし…
『考えてるヒマはないッスよ!さっさと叩かないと逃げられるッス!』
「ああそうだな、皆行こう!」
「海を増やしたいやつってそんなにいるのなぁ…俺はこのままでいいんだけど…」
『オイラもこのままでいいッス。海増やされても困るッスから』
『リーダーは淡水ポケモンですからね』
予想通りに天気研究所はアクア団の皆様がご丁寧に占拠してます。
「ライ!スパーク!!」
当然、そんなことをゆるせるわけがないので、ライ達の力を借りてここにいるアクア団を一掃しようと思っています。
……もっとはっきりいうと、一掃します。
「ライ、ご苦労さん。強くなったな」
「ちょっとお待ちなさい!
私の部下を倒しておきながらポケモンと楽しくお喋りとはどうゆうつもりですの!!」
うわぁ〜…凄くインパクトのある髪型してるなぁ…この人…モコモコだよ。まるでメリープかモココだよ。
多分このこといったらかなり怒るんだろうなぁ…ヒステリックそうだし。
『変な髪形ッスー!面白いッスねソウキ!!』
ああっ…!俺に同意を求めないでッ…!うんって言いたくなっちゃうだろ!!
とういか…モコモコさん(イズミ)………すごーく怒ってるんじゃないか…?
「な、なんですの!?そのポケモンは!わたくしの顔を見るなり笑い転げるだなんて!!
全く!躾のなってないポケモンですわ!」
「……言い返す言葉もないです…。でも、彼の意見には…賛成というかなんというか…」
さり気な〜く自己主張。
ヨウやキモにこの性格どうにかしろといわれたので…少し自己主張してみようかと…。
「同意するですってぇ!?よーするにわたくしがおかしいとでも言うですの!?」
ギャー!やっぱりこの人ヒステリックに怒る―ッ!!
だから、自己主張なんてしたくなかったんだ――!!
『……タイミング悪いだけ』
『ライの言う通りッスね!ほら、ソウキ!いつまでもこのおばさんに押されてないでコッチも押し返すッスよ!』
「!?スイ!おばさんは酷いだろ!世の中、真実を言っていい事と、悪い事があるんだぞ!?」
「おば…おばさんですってぇ!?
もう我慢なりませんわ!あなたのような生意気なお子様は…ッ!お仕置きですわ!!」
『口は災いを呼ぶ』
『冷静に分析しなくてもいいんですよライさん…』
アクア団幹部イズミ騒がしく撃破
「キィ―――!!撤退しますわよ!」
あ゙〜…恐かった…女の人って恐いよな…もしあの人にまたあったら今度はなにも言わないでおこう…
『ご主人様!ライさんの様子が…』
「え!?」
どうやら進化するみたいです。アクア団とのバトルで大分レベル上がりましたからね。
ラクライ・ライ、無事ライボルトに進化。
ライボルト…特殊能力も高いし、素早さもあるね。このパーティーの先鋒になってくれそうだな。
「ライ、進化おめでとう」
『……ありがとう』
………………。
ア レ ? 今 、 ラ イ が し ゃ べ り ま し た ? ?
『これからも、強くなる』
『オイラのリーダーの座もこれで危うくなってきたッスねぇ〜!』
『それ、喜べない』
『あはは、それもそうッスね』
「ラ、ラ、ラ、ライ!!い、いつから話せるようになったの!?というか、俺の前で!!」
『はじめから…話そうと思えば話せた。でも、拒絶されるの恐かった』
「……そっか…でも俺、絶対にお前の事を手放したりしないからな」
『嬉しい、ありがとう』
「俺の方こそ、声を聞かせてくれてありがとな」
主人公 ソウキ
手持ちポケ ラグラージ・スイ オオスバメ・ヒキ ライボルト・ライ リリーラ・フル
コメント ライ君が話せるようになりました。でも、話すこと滅多にないだろうなぁ…(汗)