ツリーハウスと美少女…う〜んなんとも絵になる光景ね。
ライナも随分と育てましたのでジムに挑もうと張りきってこの走れない
ツリーハウスを態々歩いてジムの前までやってきたわけなんですが…
「通れない」
はい。通れません。なにかが邪魔して通れません!……ユイです。
某芸人のギャグかましつつ…どうにかしようと相棒達と頭を捻っていたのですが…無理くさい。
いやね、この世界一のポケモントレーナーになる私に出来ないことなんてないのよ?
チャモがこの壁らしきものにブレイズキックでもにどげりでも食らわせれば一撃だとは思うのですが…
「……………」
「やりませんから。そんなに恐い視線を私に向けないで!!」
ペッパが怒るんです。ラトちゃんの通訳によれば…飛び火するとのこと…チャモに限ってそれはないと思うのですが…
あと、いざとなったら、皆で消せばいいし…やらないからっ!!水鉄砲の構えやめぇ!!
ああんもう…ペッパってば、主従関係間違ってるってば…私が主人でペッパはポケモンなのに…
うわぁ〜ん!チャモ!ペッパに忠誠心というものを教えてやってよ!
おっ!チャモってばやる気だね!応援しか出来ないけど、リーダーとしてガツンと言ってやれ!
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「チャモ、お前は頑張ったよ…水ポケモンで飛行ポケモンでこのパーティーのかなでレベルが2番目に高い
ペッパに対して意見言うことが出来ただけお前は偉いよ…だから、泣くな…!私まで泣きたくなるから…ッ!!」
チャモは頑張ってペッパを説得しようとしたのですが…ものの見事になみのりを決められ…
負けてしまいました…責任感と忠誠心の高いチャモの心はズタボロです。
私の希望の光も失せました。頼みのチャモがこれでは…ね……
「ガウッ…」
「…………」
お…?エナ…が…ペッパに掛け合ってくれてる…?つか、ペッパも大人しくエナの話聞いてるし…
おお〜影の実力者だったのね、エナってば…
まぁ、私のセカンドパートナーなんですから当然って言えば当然かなぁ〜
「ガウッ!!」
「ハイ!すいません!!」
………なーんかね、エナの場合、怒ったときの言葉だけはスゴーク理解できるのよ…
今のは『五月蝿いッ!!』って怒鳴ったのよ。ついてに言うと、エナは私の自意識過剰な考えに直気付くのよ。
おかげで、そう言う考えすると腰のボールからすごーく視線感じるんだヨねぇ…痛い。
「ガウ」
「ん?なにエナ??話しついたの?」
どうやらエナとペッパの間で話がついたらしい。ラトちゃんを通してペッパ様の心意を聞かせていただきます。
『私はあなたのその無駄な自信を少しでもなくす為にあなたに圧力をかけているんです。
このままその性格が続いては…あなたはいずれ壁にぶつかった時…立ちなれないですよ』
「……うん。それはわかってる。理解してる。でもね、虚勢なんだよ…これは…
昔は…自信も持てない、主張もできない…なにも出来ないやつだったの…でもね、去勢を張るようになってから…
私は半分嘘でも強くなれてた…それからはずぅーっと自分にすら嘘ついて生きてきた…
チャモとラトと…あとドラが私のこと責めなかったのは…このことに気付いてたんだよね」
そう、私は弱い自分を隠すために『自意識過剰なユイ』のフリをして生きてきた。
これは紛れもない事実。最近はこっちが素になってきた素振りも少々あるんだけどね。
「嘘をつかないで強くなれればこれ以上のことないんだけどね…でも…もう少し時間をくれないかな?」
『……いつまでも…は待っていられませんよ。私も我慢の限界がありますからね』
「っん!ペッパに愛想つかされる前に虚勢張らなくても強くあれるようになるよ!」
あの行動はペッパなりの私への愛っていうか、信頼の証だったんだね。
自分のポケモンのことを理解してやれないとは…私もまだまだ未熟者だね。
もっともっと自分と磨かないとね!この子達に見合うトレーナーになれるように!
主人公 ユイ
手持ちポケ バシャーモ・チャモ グラエナ・エナ キルリア・ラト ココドラ・ドラ ライボルト・ライナ ペリッパー・ペッパ
コメント 意外と弱い一面を持つ。しかし…自意識過剰がいたについててこの設定と話…キモイ。